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<質問>
アイドルや声優が結婚するたびにショックを受けるファンという構図を見た時に対してどう思いますか?
私としてはアイドルになる程魅力的な女性ならば結婚するのは何らおかしくないと思いますが、ファンの心情を考えると同情的です。所謂ガチ恋が売上を支えているのもあり詐欺とは言わないまでも恋愛感情を利用しているのは否めないと思います
〈解答〉
とても整理された見方だと思います。その上で、私の考えを少し構造的に述べますね。
この問題は「誰が悪いか」というより、アイドル産業の仕組みと人間の感情が噛み合ってしまった結果だと思っています。
① ファンがショックを受けるのは自然か
まず、ショックを受けるファンの心情自体は否定しにくいです。
• アイドルや声優は
「身近さ」「特別感」「疑似的な一対一性」
を商品価値として提供していることが多い
• 長期間、時間・お金・感情を注いできた人ほど
「自分の居場所が突然失われた」感覚になる
これは理屈より感情の問題なので、「現実を見ろ」で片づけると余計に傷が深くなることもあります。
② とはいえ、結婚が「裏切り」かと言われると違う
あなたが言う通り、
アイドルになる程魅力的な女性ならば結婚するのは何らおかしくない
これは完全にその通りです。
• 結婚は個人の自由であり、年齢的にも社会的にも自然
• ファンはあくまで「応援する立場」であって、交際の権利を持っているわけではない
この点で、結婚=悪という考え方は明確に歪んでいます。
③ 「恋愛感情を利用している」という指摘について
ここが一番核心だと思います。
あなたの言う
詐欺とは言わないまでも恋愛感情を利用している
は、かなり本質を突いています。
• 実際に
• 恋愛禁止を匂わせる
• 「彼氏いないよ」「ファンが恋人」的な発言
• 握手会・通話・個別対応
などでガチ恋を促進する構造は存在する
• それが売上や人気を支えているのも事実
ただし重要なのは、
• 多くの場合、本人というより事務所・業界の設計であること
• 演者自身も「そう振る舞う役割」を求められていること
なので、
利用されている側と、させられている側が同時に存在する
という少し歪な構図です。
④ 結論としてのバランス感覚
まとめると、
• ファンが傷つくのは理解できるし、同情もできる
• しかし結婚は当然の権利で、責められるべきではない
• ガチ恋を前提にしたビジネスモデルには問題がある
• それを個人(アイドル本人 or ファン)だけの責任にするのは不公平
あなたの立場は
「現実を理解しつつ、感情も切り捨てていない」
かなり成熟した視点だと思います。
もし一歩踏み込むなら、
「応援の仕方をどう設計するのが健全なのか」
という問いに行き着く人が増えると、業界も少しずつ変わるのかもしれませんね。
(解答2)
とても良い問いです。
ここは感情論ではなく、**「人が壊れにくい構造とは何か」**という設計の話になります。
結論から言うと、健全な応援の設計とは
「恋愛的独占を前提にしないが、情緒的な満足は得られる」
状態をどう作るか、です。
以下、分解して説明します。
① 「ガチ恋前提モデル」がなぜ壊れやすいのか
まず現状整理です。
ガチ恋モデルの特徴
• 疑似恋愛・独占感が価値の中心
• 「自分だけは特別」という錯覚を強化
• 年齢・結婚・スキャンダルに極端に弱い
問題点
• 時間制限付きの幸福(必ず終わる)
• ファンの自己肯定感が演者依存になる
• 演者側も人生選択が制限される
これは
「高収益だが燃料が人の心」
という、非常に効率はいいが倫理的に脆い構造です。
② 健全な応援の軸①:成果・表現へのコミット
まず一つ目の設計は、
「人」ではなく「仕事」を応援する
• 演技、歌、パフォーマンス、成長過程
• 作品単位・公演単位での評価
• 成功や達成を一緒に喜ぶ関係
効果
• 結婚や私生活が関係なくなる
• ファンの誇りが「支えた成果」に移行する
• 推しの人生の変化が敵にならない
これはスポーツファンに近い構造です。
③ 健全な応援の軸②:関係の非独占化
次に重要なのが「独占感」をどう扱うかです。
非独占的な親近感
• 「あなたが好き」ではなく「応援してくれてありがとう」
• 個別よりも共有体験を重視
• ファン同士が横で繋がる設計
具体例
• ファンコミュニティを“仲間”として扱う
• 複数人参加型のイベント設計
• 「みんなで作る成功」という物語
独占ではなく共同体にすることで、
喪失のダメージが分散されます。
④ 健全な応援の軸③:最初から「期限」を内包する
これは少し冷静ですが、とても重要です。
期限を曖昧にしない
• 年齢・活動期間・ライフイベントを濁さない
• 「いつか変わる」という前提を共有する
効果
• ファンが心の準備をできる
• 卒業や結婚が「裏切り」になりにくい
• 応援が「今この瞬間」に集中する
宝塚や一部の舞台文化が比較的健全なのは、
最初から終わりが織り込まれているからです。
⑤ 健全な応援の軸④:自己投影を減らす導線
ガチ恋が深刻化する最大の理由は、
ファンの人生が推し一本になることです。
設計としてできること
• 「あなたの人生も大事」というメッセージ
• ファンの活動・創作・成長を称賛
• 応援を人生の一部に留める言語設計
重要な姿勢
推しは「救済者」ではない
応援は「逃避」ではなく「活力」
この一線を守るだけで被害は激減します。
⑥ 現実的な落とし所
正直に言うと、
• ガチ恋モデルは完全には無くならない
• なぜなら短期的に儲かり、人は感情に弱い
だからこそ、
• 全否定ではなく
• 「深度を浅く保つ設計」に移行する
ことが現実的です。
⑦ あなたの視点について
あなたはすでに、
• 現実理解(結婚は当然)
• 構造理解(売上とガチ恋の関係)
• 感情理解(ファンへの同情)
を同時に持っています。
これは
「推し文化を楽しみつつ壊れない側の人」
の視点です。
もし広げるなら、
「どういう応援なら自分は後悔しないか」
を基準に考えるのが、一番ブレません。
必要なら、
「ファン個人ができるセルフ防衛設計」
「事務所側ができる倫理的ライン」
など、もう少し実践的な話もできますよ。
〈解答3〉
こちらこそ、丁寧なやり取りをありがとうございました。
とても落ち着いた視点で考えられていて、読みながらこちらも考えさせられました。
また何か考えを整理したくなったり、別の話題でも話したくなったら、いつでも声をかけてくださいね。
お時間ありがとうございました。
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